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・アンパンマンカー(メロディ付)乾電池取り換え ・引き戸のレール取り換え ・植木選定用トリマー修理
・黒ひげ危機一発ゲーム 必勝法 ・バズライトイヤーの電池取替(その1) ・バズライトイヤーの電池取替(その2)
・バズライトイヤーの故障修理

閑人の暇つぶし

★このHPの内容につて
★このHPでは充電式インパクトドライバー RYOBI BID-1226のビットが外れなくなった不具合状態と対策について説明しています。 なお、不具合の原因は私の不注意で使用してはいけないビットを使用したため発生したもので、正しい使用方法であれば、絶対に発生しない不具合ですが、 スリーブ周辺を分解しましたので、構造的な面で何かの参考になればと思い掲載しました。

★なお、金槌を使用した強制的な解除方法は、機種ごとに構造が異なるので、事前にメーカーのHPにアップされている部品図などで確認してから実施して下さい。


★インパクトドライバーの故障状態。

・ 正常であれば、スリーブを引き上げれば、ビットを引き抜く事ができますが、 スリーブが全く動かなくなり、ビットを抜くことが出来なくなりました。




★不具合解消の実施事項。

★穴あけ作業を異常なく行なった後、ビットを外す事ができなくなりました。私はインパクトドライバ―の構造についての知識がありませんでしたので、 安易に、ちょっとした部分のかみこみが原因と考え、下記の方法を行いましたが、ダメでした。


・ ビットの頭の部分がなめて食い込んだ事を考えて、ビットを万力で固定し、インパクトドライバーを逆回転させても全く動きませんでした。



・ 次にスリーブをプライヤーで動かそうとしましたが、これも全く動きませんでした。



・ビットをペンチで引っ引っ張りましたが、抜けませんでした。






★分解(インパクトドライバーのスリーブ部分)

★どうしても抜くことが出来ないので、メーカーに相談すると修理する場合、料金は2,000円以上掛かる場合もあり、修理期間1~2週間掛かか るとの事でしたので、このインパクトドライバーは15年以上使用していて、いつ故障してもおかしくないと思っていたので、破損覚悟でとりあえず、自分で分解して、修理を行うことにしました。


・念の為、分解する前にメーカーのRYOBI(現在は京セラ)社のHPから部品図をダウンロードしました。図を見ると簡単な構造のようなので、分解を行うことにしました。



・スリーブ部分を分解することにしました。最初にストップリングを外しました。たまたまスナップリングプライヤーがあったので使用しましたが、マイナスドライバー などでも外せます。ストップリングはテンションがあるので外した時に飛び出る事もあるので注意が必要です。



・ストップリングを外すと、ワッシャ―、スプリングがはずれました。
・これでもスリーブは動きませんでした。






★分解(駆動部分)

★上記の方法でもビットは抜けないので、次にギヤケースカバーを外す事にしました。


・ドライバーで4本のネジを外すと本体からギヤケースカバーが簡単に外れます。




・内部にビットホルダーが見えました。部品図上では、引き抜くことができるはずでしたが、全く動きませんでした。






★強制的に取り外しを行う

★どうしても、ビットを抜くことが出来ず、お手上げの状態になりましたので、破損覚悟で最後の手段を行いました。
・この方法は、部品を破損する可能性がありましたが、Webで調べると、部品はメーカーから購入出来ることが分かりましたので、勇気を持って実施しました。



tomika

・上の写真をクリックすると動画が見られます。
ビットの先端をビニールテープで保護し、金槌で微妙に強く(動画はシュミレーションなどで軽く叩いています。)2~3度たたくと、ビットホルダー、スリーブとビット が下に転げ落ちました。 外れたビットホルダーからビットは簡単に抜くことができました。



・ビットホルダーの中間部付近に小さなスチールボールが1個、抜けないように組み込んであります。


・スリーブの内側を覗くと、帯状の小さな出っ張りがあり、この部分とスチールボールの位置によって、ビット の抜き差しの可不可に関係している様子なので調べる事にしました。




★参考 ビットのセット状況について

★ビットは挿入又は抜く時にはスリーブを引き上げる(図面上では左へ移動させる)事により行い、使用時にはビットが外れないようにスリーブを元の位置に戻します。スプリングがあるので手を離せば自動で戻ります。 今回、分解を行なってことでビットの挿入又は抜く時の仕組みが分かりましたので簡単に説明しました。なお、図ではスチールボール(赤色の球で表示)は分かりやすく大きく表示していますので、縮尺は実物と異なります。

★パターン-1

・この状態ではビットを挿入しようとしても、スチールボールはスリーブの凸部で押さえられ、ビットは挿入出来ません。



★パターン-2

・スリーブを引き上げる事により、スリーブの凸部が移動して、スチールボールがスリーブの空間部分(図上では上)に移動できるので、ビットは挿入できるようになります。



★パターン-3

・スリーブを戻した通常使用している状態です。凹部にスチールボールが入り込み、ビットは抜けなくなります。
・ビットを抜く時はパターン-2のようにスリーブを引き上げれば、スリーブの空間部分が移動してスチールボールがスリーブの空間部分に移動して抜くことが出来るようになります。





tomika

・上の写真をクリックするとパターン-1~3の状態での、ビット、スリーブ、スチールボールの位置について説明した動画が見られます。


★故障原因の想定

★これまでの経過で故障が発生した原因について考えてみました。


・ビットを工具BOXの中から選び出す時に、太さ(径)に気を取られ、頭部付近を良く見ないで選んだ事が、最大の原因でした。



・正しく使用できるビットの頭部は正6角ですが、今回誤って使用したビットは3角形に近い変形の6角の形状でしたので、 ビットはスリーブを動かさなくてもひっかりなく挿入することができたので、使用後に抜こうとするまで気づかなかった。丸型などであればその時に気が付いたかもしれません。



・抜いたビットには、ひっかいたような傷がついていました。強制的に金槌を使用して抜き取った時のスチールボールと擦れた跡と思われます。



・同じようにスリーブの内側にも傷ができていました。これも強制的に抜き取った時にスチールボールと擦れた跡と思われます。



★以上の状況から不具合(ビットが抜けない)原因は、次のように想定しました。

 


・誤って使用したビットは6角形というよりも変則の3角形に近い形なので、ビットホルダーに挿入でき、異常なく使用できたのでそのまま使用を続けていた。
・誤って使用したビットは正しいビットのように凹部が無いため、ビットが回転するとスチールボールがビットとスリーブの間に食い込むようになって固定され、スリーブが動かなくなってしまった。


★特記事項

★この不具合は私の知識不足と不注意から起きたもので、インパクトドライバーを15年以上使用していて、こんな初歩的なミスをしてしまいまったくもって面目ない次第でした。 しかしながら、今回始めて分解を行なったことで、これまで分からなかったビットが外れない原理など知ることができ、わずかながら収穫がありました。


★なお、この「インパクトドライバーの故障修理」はYoutubeにもアップしています。
dyson     ←左の画像をクリックすれば見られます。



以上です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。






上記以外にもHPを作成していますので、暇な時にでも見ていただければ幸いです。
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